埋立施設

安全・安心を提供する先端技術

君津環境整備センターの埋立処分場は、法面、構造物によって造られたすり鉢状の処分場を全面遮水シートで覆い、その上に小堰堤と呼ばれる土堰堤を重ねて築き、その内側に廃棄物を埋め立てる施設です。安全・安心を提供する先端技術を、主な設備とともに説明いたします。

埋立処分場遮水工

浸出水は多重の遮水構造で厳重に隔離され、河川や地下水に影響を与えないようにしています。

遮水工の構造

埋立地の底面と法面は2重の遮水シートで浸出水が外部に漏れるのを防いでいます。遮水シートをサンドイッチするように柔らかな不織布で保護し、遮水シートの損傷と劣化を防ぎます。遮水工を貫通しても自己修復シートのポリマーセルが水分で膨張し孔を塞ぎます。

<底面遮水工>
<法面遮水工>

底面は透水しにくいベントナイト層を最底部に敷き詰めています。
法面は遮光シートを表面素材に使い太陽光線による遮水工の劣化を防ぎます。

小堰堤内側法面の遮水構造

埋立地の法面には廃棄物の囲いとなる小堰堤を先行して築造しながら埋立を進めます。法面と小堰堤の接合部は固定工である雨水排水設備に遮水シートを溶着した上で、コンクリートで閉塞します。
廃棄物の流出を防ぐために小堰堤内側法面には二重、底面には一重の遮水シートを敷設し、廃棄物を包み込む構造とし浸出水が外部に染み出すことを防止しています。

電流測定方式漏水検知システム

二重に敷かれた遮水シートには漏水検知システムが設置され遮水シートに破損がないかを電気的に監視しています。
Ⅱ期埋立処分場には上側遮水シートの上下に、格子状に4m間隔で線状電極を配置し、両端子はそれぞれ給電回路、測定回路に接続しています。交点ごとに電流を測定することで、漏水の発生位置を特定することができます。

準好気性埋立構造

埋立地は廃棄物層の空気供給機能を有し、層内を準好気性環境に保ち、廃棄物の好気性微生物による分解・安定化を促進します。

浸出水集排水施設

処分場に雨が降ると埋め立てられた廃棄物を通って浸出水が発生します。浸出水は重力排水によって浸出水集排水管(中段集排水管、枝管)に集められ、最終的に竪型集排水管から底部の本管に至り、導水管を経て浸出水集水ピットに貯まります。
ピット内の水位が一定以上になると送水ポンプによって汲み上げられ、浸出水送水管によって浸出水調整槽へ送られます。浸出水集排水施設は、これらと管理用竪坑で構成されます。管理用竪坑は底部の集排水本管の管理を可能にするものです。

廃棄物層の浸出水排水促進

浸出水は重力排水で埋立地底部の浸出水集排水本管に集められますが、廃棄物層の浸出水の排水を促すためにさまざまな技術を取り入れています。

埋立地中段集排水管及び竪型集排水管

Ⅱ期埋立処分場を例にとりますと、4層毎(第4、8、12、16層)に中段集排水管を配置します。敷設は中間覆土層です。管の流末は近隣の竪型集排水管に接続します。

小堰堤埋立地側法尻集排水管

各層の小堰堤の内側(埋立地側)の法尻部にポリエチレン有孔管を配置し、浸出水の排水を促進します。管は竪型集排水管に集められます。

大口径浸出水集排水管本管

浸出水集水ピットに導水する浸出水集排水管本管は管理が容易にできるよう1,000ミリの大口径管を採用しました。

管理用竪坑

管理用竪坑は内径1,500ミリの人孔で浸出水集排水管の機能確認と維持管理を行うために設置しています。