アラックスエコファンクラブ


表彰式を行いました
◇開催:2021年11月14日(日)
◇会場:千葉市生涯学習センター
表彰式の様子








(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。)
ビデオメッセージ
千葉県
熊谷 俊人 知事

夏休みエコ絵画コンクール受賞者の皆さん、受賞おめでとうございます。
皆さんの作品を見せていただきました。とても豊かな発想と、すばらしい色使いで描かれている作品ばかりで、非常にワクワクいたしました。そしてごみを減らしていくための夢や希望に溢れていました。
地球温暖化をはじめ、プラスチックごみ、もしくは食品ロスの問題など、地球環境を巡るさまざまな課題を皆さんも知っていると思います。多くの先人の努力によって、この美しい地球が保たれ、そして豊かな生活を送ることができています。私たちが次の世代にこの環境をどう受け継いでいくのか、そのバトンは私たちに託されています。皆さん方の作品は、そのバトンをつないでいく役割を果たしていると思います。改めて感謝申し上げます。
受賞を機に地球環境のために周りの方々にも、その大事さを伝えていただいたり、授業などを通じて、地球環境を守るために何ができるのか考え、行動をしていっていただきたいと思います。
最後になりますが、作品応募にあたって、保護者の方、学校や絵画教室の先生など、サポートいただいているすべての方々に感謝を申し上げましてお祝いのメッセージに代えさせていただきます。
ごあいさつ
千葉テレビ放送株式会社
篠塚 泉 代表取締役社長

メッセージをいただきました熊谷千葉県知事に感謝の意をお伝えしたいと思います。ありがとうございました。
第16回夏休みエコ絵画コンクールの表彰式にあたり、一言ご挨拶を申し上げます。まずは受賞された小学生の皆様、ご家族、学校関係者の皆さまに心よりお祝いを申し上げます。 今年は、年明けから感染症蔓延防止策が講じられ、その後緊急事態宣言になるようなあっという間の一年になりました。そのような学校現場もさまざまなご苦労を重ねられたと聞いています。本当にお疲れ様でした。
今年度の「夏休みエコ絵画コンクール」には県内各地の小学校や絵画教室など509校から過去最高の14,774点の作品が寄せられました。コロナ禍の中で過去最高の応募数を記録できたことはこのイベントが学校教育の中でしっかりと定着し、取り組まれていることを実感することができましたし、地球環境に対する啓蒙が一定程度進んできたことも強く感じました。
最近ではアメリカの大富豪などは自費で宇宙旅行に出かける時代になりましたが、皆さんが大人になる頃にはそれが簡単行けるようになるのではないかと想像しています。地球上の一部では紛争も起こっていますが、私たちのふるさとはこの青い地球です。改めて皆さんから寄せられた作品を拝見し、地球を汚さないという意欲に溢れていてとても良かったと思います。本コンクールが将来に渡り地球環境を保全していく基盤であり続けることを祈念しています。
結びにあたりまして、共催である千葉県環境財団様、特別協賛のアラックス様、協賛いただいた企業・団体の皆さま、そして、お忙しい中審査に当たられた審査員の先生方に厚く御礼申し上げます。本日は本当にありがとうございました。
一般財団法人 千葉県環境財団
飯田 浩子 理事長

みなさんこんにちは。各賞を受賞されたみなさんほんとうにおめでとうございます。ご指導に当たられた学校関係の先生方、そして製作を見守ってこられたご家族、ご親族の皆様には喜びも一入かと思います。心よりお祝いを申し上げます。
本コンクールですが、冒頭の熊谷知事のサプライズメッセージや篠塚千葉テレビ社長のお話にも触れられておりましたが、千葉県が進めてきました総合的な環境学習の推進の一助となるべく、県内の小学生を対象に、身近な環境や地球資源の大切さを感じ、学び、考えていただく機会を提供することを目的に実施をして参りました。この間、千葉県、千葉県教育委員会を始め各自治体の皆様、また特別協賛企業のアラックス様、そして多くの企業の皆様からご支援をいただきながら、回を重ねること今回で16回を迎えております。この間の皆様の協力に感謝申し上げるとともに、関係者の皆様に引き続きご支援、ご協力をよろしくお願い申し上げます。
さて本日、こういった挨拶の機会を与えていただきましたので、私共千葉県環境財団についてご紹介申し上げます。当財団は昭和49年に、千葉県、また臨海各自治体の出資を得まして設立をされ、現在まで大気、水、土壌、騒音、振動などあらゆる環境について分析・調査を行うことで県民の皆様の生活の安全・安心を支える仕事をしております。また加えまして、ちば環境再生基金の寄付金を活用し、県民の皆様の環境の再生や保全に関わる活動に対して支援をすることで、自然環境の保全に貢献させていただいております。これを機会に当財団の存在や事業などにお心に留めていただけるとありがたいです。
最後になりますが、本日受賞された児童の皆さんが、この後も大人になって、千葉県、日本、そして地球の環境を守っていきたいという気持ちを持ち続けていただけることを願い、またこうしたコロナの環境下でいろいろな制約や感染予防対策が必要な中ではありますが、皆さんが明るい学校生活を送れること、ご家族との楽しい生活を過ごされますことをお祈りいたしまして、わたくしからの挨拶とさせていただきます。
アラックス株式会社
新井 隆太 代表取締役社長

みなさんこんにちは。本日はお休みの中お集まりいただきまして本当にありがとうございます。また受賞されたお子さま、ご家族の方々、本日はおめでとうございます。教育委員会をはじめ学校関係の方々、そしてこのコンクールをバックアップしてくださっている多くのスタッフの方々、この場をお借りして御礼申し上げます。
16年前、このコンクールを始めたときは、応募総数がおよそ700点くらいでしたが、今年は15,000弱になるまでに育てていただきました。低学年のお子さんでも環境に興味を持っていただけるような、地球にも興味を持っていただけるようにと考え始めたわけですが、皆さんの情熱の結集で、このようなたくさんの作品が集まるコンクールとならせていただきました。
今、脱炭素とか地球温暖化等と叫ばれていますが、私たち企業もそれらに取り組んでいかなければ企業として成り立っていかなかったりする、そんな時代にあります。ですからお子さま一人ひとりが、将来社会に出たときに、この経験を基盤として大きく飛躍していただけるような、そんなコンクールにしていけたら良いと思っております。
最後になりますが、さらに環境に意識が持てるような社会を作っていけるよう、来年に向け、皆様からも周囲の方にお声掛けいただき、一人でも多くコンクールへの参加を促していただければと思います。本日は本当におめでとうございました。
受賞よろこびのことば
千葉市立小谷小学校5年
泉 志穏 さん

住みやすい地球に戻ってほしい

このたびはこのような立派な賞をいただき誠にありがとうございます。今、地球は温暖化が原因で海水温度が上がっています。そのせいで今年も世界各地で大雨や土砂災害が多く発生してしまいました。そこで私は海をきれいにしながら海水温度を下げてくれる「しゃぼん玉号」を描きました。これからは一人ひとりが地球に優しくなって、動物も自然も人間もみんな平和な住みやすい地球に戻ってくれたらいいなと思います。
講評
千葉県教育庁 教育振興部 学習指導課
指導主事 都築 花代 様

今回で16回を迎えます夏休みエコ絵画コンクールは、次代を担う千葉県の子ども達の環境教育や美的情操の育成に大きく貢献されてきました。これまでコンクールの運営にご尽力いただきました関係者の皆様に、心から敬意を表します。
そして入賞された児童の皆さん、誠におめでとうございます。
今は少し落ち着いてはいますが、残念ながら今年も新型コロナウィルスは無くならず、マスクをずっとつけなければならなかったり、友だちと近くでおしゃべりできなかったり、せっかくの夏休みなのに旅行に出かけられなかったり、我慢することが多かったのではないかと思っております。
しかしそのような中でも、本コンクールは応募作品が昨年より増えておりまして、皆さんの底知れないパワーを感じることができました。
集まった作品のテーマを見てみますと、去年は使い捨てマスクや新型コロナウィルス関係がありましたが、今年は東京オリンピックやSDGs、フードロス問題や昆虫食など、今の話題をうまく取り入れた作品がたくさんありました。テーマは共通して昨年度も同様、「未来のごみ箱」というテーマであるにも関わらず、今年もたくさんのアイデアが寄せられまして、皆さんの想像力には本当に驚かされます。
また他にも、気になったテーマがありました。悲しみや苦しみなどの感情を捨てたいというテーマの作品がありました。この不安定な世の中、大人たちが右往左往している様子を見ている中で、皆さんも不安に思ったり、我慢したりしながら、頑張っているのだと改めて思いました。何が正しいことなのか、大人にも分からない世の中になっています。大人も子どもも一緒に知恵を絞って、この先の未来について考えていかなければいけません。
ある保護者の方からは、「SDGsや環境問題については、子どものほうが詳しいので、逆に教えてもらいました。」というお話も聞いています。私もそうですが、子どもたちに言われることが一番効きますね。これから環境問題は人類が生きていく上で大きな問題です。頭の固くなった大人たちに、これからの未来を生きる皆さんの、想像力溢れたアイデアや言葉が大きな力となるはずです。受賞者の皆さん、これからも素晴らしい想像力でさまざまなことに挑戦し、絵でも言葉でも表現することを忘れないでください。
本コンクールの関係者の皆様、そして子どもたちをご指導いただきました保護者の皆様、学校や絵画教室の先生方、このような機会を作っていただきましてありがとうございました。結びに本コンクールのご発展とお集りの皆様のより一層のご活躍を祈念いたしまして、講評とさせていただきます。
NPO法人環境技術支援ネットワーク
理事長 樋口 壯太郎 様

受賞の皆様おめでとうございます。本日千葉県知事賞を受賞した作品は、地球の温度を下げるために海水面を下げるというアイデアでした。ちょうど昨日、世界の首脳が集まって、地球の温度を下げる努力をしましょうという声明を出しました。日本でも2050年までにゼロカーボン、すなわちカーボンニュートラルの世界を作っていく流れになると思います。そんな今年の夏休みにこのようなすばらしい絵を描いていただき、日本の将来は明るいと思いました。
さて私は福岡の出身ですが小学生の時、夏休みをどう過ごしていたか調べてみました。それは私の両親が取っておいてくれた夏休みの絵日記です。今から64年前昭和32年、小学2年生の時、絵日記には外での蝉取りや海水浴の絵が描かれていました。また絵日記には「お天気調べ」の欄がありましたので当時の温度記録を見てみました。それによると8月に30℃を超えたのは11日、最高気温35度でした。念のため気象庁データで公式データを確認すると30℃を超えたのは1日、それ以外はすべて30℃以下でした。自宅の温度計の計測値より気象台のデータの方が低かったようです。当時、家にある冷蔵庫は木製で、庫内に氷を入れて冷やす仕組みでした。またエアコンなども当然ありません。そのような生活でした。では今年の8月はどうでしょう。「30℃を越えた日は31日のうち30日、最高気温は39℃」でした。このように64年前に比べ明らかに温暖化が進んでいることが判りました。
これから、私たちは温度を下げていくためにどのようなことをしなければならないか。化石燃料を使わないようにすることが最も効果があります。身近にできるいこととして植物を育てる方法もあります。光合成といって植物の葉には二酸化炭素を吸収し、酸素を放出する仕組みがあるのですが、葉っぱは縦横1メートルの面積あたり、年間2.6キログラムの二酸化炭素を吸収してくれるのです。自動車のガソリンは1リットル使うと、2.3キログラムの二酸化炭素を出しますので、葉っぱはそれほど大きな力はないのですが。小さい努力を積み重ねていくことが温暖化防止の手助けになるという例です。覚えておいてください。
ご父兄の皆さんにお願いがあります。私が64年前の「お天気調べ」に再会できたのは私の両親のおかげです。保管しておいてくれ、大学を卒業するときにもらいました。若い頃は何度も捨ててしまおうと思ったのですが、かろうじてこの時代まで取っておくことができました。小学生時代のお子様の思い出の品はどうか成人するまで保管していただければと思います。特に今日表彰を受けた絵は是非、保管していただきたいと思います。
話の最初に2050年にゼロカーボン社会を目指すと申し上げました。いまから約30年後です。皆さんはおよそ40歳ころです。そのときに今日受賞した作品にまた再会してください。もしかしたら、あなたのアイデアは実現されているかもしれません。将来、今日の日を振り返ることはとても楽しいと思いませんか? 今後もふだんから環境について考えながら過ごしていただきたいと思います。本日はおめでとうございました。
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