アラックスエコファンクラブ


表彰式を行いました
◇開催:2017年11月25日(土)
◇会場:京葉銀行文化プラザ
表彰式の様子








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ごあいさつ
千葉テレビ放送株式会社
麻生恵 専務取締役

受賞されたお子様、ご家族、学校賞受賞の皆さま誠におめでとうございます。
「エコ絵画コンクール」は平成18年に総合的な学習の趣旨を踏まえてスタートしました。小学生のみなさんに環境への関心を深めてもらうことが目的です。第1回の応募数はおよそ690点でしたが、回を重ねるごとに増え、今年度は1万1,170点の応募がありました。参加学校は520校です。ご指導いただいた先生、保護者の皆さまに心から感謝申し上げます。
9月から10月にかけて何度か選考会を行いまして、審査員の方々に千葉県知事賞をはじめとする49の入賞作品、学校賞6校、203の入選作品を決定していただきました。入賞作品の展示は、アウトレット 幕張、千葉市文化センター5階市民サロン、成田国際空港NAAアートギャラリー、千葉県庁本庁舎19階県民展示コーナーで順次行います。展示会で、多くの県民のみなさんに作品を見ていただくことにより、地球環境にさらなる関心が広がっていくことを期待しております。
私たちの生活のみならず、企業活動においても、いまや社会のあらゆる活動において環境が意識されるようになりました。世界的な地球環境にも、大きな関心が持たれています。「エコ絵画コンクール」がこうした環境保全の意識の啓蒙に、また環境行政、環境教育の促進に少しでもお役に立つことを願っています。
一般財団法人千葉県環境財団
志村勇亮 理事長

ご受賞のお子様、保護者のみなさま本当におめでとうございます。千葉県環境財団は、昭和49年に千葉県と4つの市(千葉・市原・君津・袖ケ浦)の出資で設立されました。千葉県の豊かな自然環境の保全とそれを次代に伝えていく活動を行っている団体です。
「エコ絵画コンクール」は静かなスタートでしたが、いまや、1万点を超える非常に大きな絵画コンクールになりました。また、どの応募作品を選んでいいのか迷うほど、最終選考はレベルの高いものになるなど質、量ともに非常に立派なコンクールにいたしました。応募された児童だけでなく、ご指導いただいた先生方、教育委員会をはじめとした関係者のみなさまのご尽力の賜物と厚く感謝申し上げます。
環境問題は、「公害が環境にどういう影響を与えるか」、「それにどう対応するか」、「豊かな環境を守っていくにはどうしたらいいか」というような側面を持っています。これからもますますその役割が強まっていくのではないでしょうか。この「夏休みエコ絵画コンクール」を一つの契機として、お子様方が環境について考え、環境を大切していく心を持ち合わせた大人になっていただくことが、主催者としての願いです。
千葉県教育庁 教育振興部指導課 教育課程室
小関 正彦 指導主事

わたしは12回のうち審査で4回携わりました。このコンクールはいつも楽しみです。千葉県内で応募が1万1千点を超えるコンクールは県内でも最大規模のコンクールです。ここにいる皆さんは1万1千人から選ばれた50人です。とても素晴らしいです。また作品が生き生きとしています。他コンクールによく見られますが、先生の言われたとおり描いたような作品ではないからだと思います。今年の夏、この絵を描いていたときを思い出してください。楽しみながら描いたのではないでしょうか。全員の手が挙がりましたね。楽しく描くことが生きた絵につながりましたね。
6年生以外はまた来年も応募してください。楽しみにしています。このような有意義なコンクール育てた関係者の皆さんに心より御礼申し上げます。
アラックス株式会社
新井 隆太 代表取締役社長

受賞されたお子さま、ご家族のみなさま、おめでとうございます。また、教育委員会はじめ指導にあたられた学校の先生方、このようにコンクールを盛り上げていただきましたこと心から感謝申し上げます。ありがとうございました。
環境あるいは社会をどのようにしていったらよいか、お子さま方は真剣に考えていただき、それぞれの絵にその思いをこめていただきました。ご経験されたことは本当に素晴らしいことだと思います。どうかみなさんひとりひとりが、お父さんお母さんから受け継いだ個性を土台に、この宿題で経験されたことを、将来社会にどのように生かしていくか、千葉県のみならず日本を支えていくため、その一歩としていただけたらありがたいと思っています。
ぜひとも来年もこのコンクールに参加いただくとともに、周りの方にも声をかけていただけるようお願い申し上げます。それがこのコンクールをさらに良いものにしていくことなります。本日は本当におめでとうございました。
受賞よろこびのことば
船橋市立大穴北小学校 4年
魚住 蒼生 さん

ぼくは小さいときから絵を描くことが好きだったので、千葉県知事賞という素晴らしい賞を受賞できてとてもうれしいです。ありがとうございます。この絵はみんなが出したごみや排気ガスなど、身体に悪いものをきれいにしてくれる魔法のようなリサイクルタワーがあったらいいなと思ったので描きました。絵を描くときに工夫したところはいろいろな色を重ねて塗ったことです。たとえばたくさんの色を使って細かい点や線を描くように塗り、色の明るさもきれいな景色は明るい色で、汚れた景色は暗い色で塗るようにしました。もともと絵の具を使って絵を描くことが苦手だったので何度も失敗したのですが、最後までがんばってよかったなあと思いました。ほんとうにありがとうございました。くことなります。本日は本当におめでとうございました。
審査講評
千葉県教育庁 教育振興部指導課 教育課程室
小関 正彦 指導主事

審査員を代表してお話しいたします。ここにいるみんなは、1年生は1年生なりに、6年生は6年生なりに、まず世の中で今起こっている「環境問題」にしっかり向き合ってくれました。そしてなにもないところから、自分の頭の中で考える力を使い、それぞれごみ箱を考えてくれました。これを「発想力」といいます。 県知事賞の魚住蒼生君の絵を見てください。蒼生君の絵は満場一致で決定しました。とりもなおさず、今聞いた彼のスピーチも、賞をあげてもいいくらいの「表現力」がありました。中学生ではないかと思うくらい、大勢の前で作品の思いを伝えることができました。
このコンクールは「発想力」を見ています。蒼生君の絵にはたくさんの「発想」が詰まっています。リサイクルタワーという「独自の発想」がまず目を引きます。左側の汚れた世界と右側のきれいな世界を色で描き分けた「表現力」。タワーのデザインもかっこいいです。そして、よく見るとたくさんの「環境問題」を見つけることができます。煙を出している工場、車の排ガス、溜まったごみ、そして原子力発電所が描かれています。吸引した不純物を浄化してきれいな自然を作っていく。下のほうには浄化された土壌を載せたトラックも描かれています。八切りという小さい画面に、蒼生君はたくさんの思いを詰め込み、仕上げてくれました。その思いを評価しました。
保護者の皆さまにお知らせしたいことがあります。今、学校の勉強が変わろうとしています。10年サイクルで見直しをかけるのですが、小学校過程では約2年後の2020年が節目です。どう変わるかといいますと、これまで教科書を一生懸命記憶し、正確に答案に再現できる「記憶力」の優れた人を勉強ができる人だとしてきました。しかしこれからは「考える力」、誰も考えられないようなことを「発想する力」、考えたことを「表現する力」に置き換わります。
なぜ変わるのか。AIの登場です。囲碁やチェスの世界チャンピオンが破られたことはもうご存知かと思います。新しいところでは銀行の窓口業務でAIが人にとって代わるというニュースもありました。また、わたしは今朝Suicaを使って電車で来ました。実際のお金やお財布が要らない世界です。まもなくカードもなくなり静脈認証で大根を買う時代になるでしょう。すなわち、記憶できる量を学校で競うことは重要ではなくなります。
では人間の強みはなんでしょう。コンピューターにはなくて人間にだけあるものを考えなくてはいけません。それが「夏休みエコ絵画コンクール」でやっていることなのです。コンピューターは与えられた目的に従って動きます。一方人間は「目的を考え出す力」があります。なにもないところから、ある発想を思いついたり、それを表現したりすること、学校でもここを大事にしていくことになります。
だから一生懸命絵や作文を描きましょう。一生懸命自分の考えを授業でどんどん発表していきましょう。AIに負けない人材になっていってください。みなさんはこのような貴重な体験ができました。来年につなげてまた参加してくれることを楽しみにしています。
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