浸出水処理施設

設備概要

君津市内の農業用水取水堰

埋立地内への主に降雨によって、埋立層の廃棄物から有機化合物、窒素化合物、重金属類、塩化物などの成分が溶出し浸出水が発生します。
国内に現在普及している浸出水処理設備は、有機化合物、窒素化合物、重金属類を処理することを主体にしていますが、君津環境整備センターの浸出水処理施設は、これらに加えて難分解処理性の有機物(難分解性COD成分)と農作物に塩害を及ぼす塩化物ならびに放射性物質も処理対象とし、排出基準値以下に安定的に処理する機能を備えています。これによって、公共水域の農業用水をはじめ環境保全の安全性を図り、近隣にお住まいの皆様に安心していただけるよう、日々厳格な水質管理を実施しています。

君津環境整備センターの浸出水処理設備は、Ⅰ期埋立処分場とⅡ期埋立処分場から発生する二系統の浸出水を、生物学的処理さらに物理・化学的処理をすることで排水基準値以下の水質に処理し放流しています。

設置設備 取り除く物質 日当たり処理量
Ⅰ期水処理施設 有機化合物、窒素化合物、重金属類、
有害物質、放射性物質
300m3/日
Ⅱ期水処理施設 塩化化合物、有機化合物、窒素化合物、
重金属類、有害物質
  • 計340m3/日
  • Ⅰ期水処理施設より  160m3/日
  • Ⅱ期水処理施設より 180m3/日
放流量Ⅰ期水処理施設 140m3/日
Ⅱ期水処理施設 340m3/日
放流量計
480m3/日

具体的には、Ⅰ期埋立処分場浸出水処理設備では、主に有機化合物、窒素化合物、重金属類、有害物質、放射性物質などを高度処理します。Ⅱ期埋立処分場浸出水処理設備では、これら物質に加えてダイオキシン類や塩類を処理します。

脱塩処理を行う逆浸透膜設備
脱塩処理を行う逆浸透膜設備
射性物質を除去するゼオライト吸着塔<

放射性物質を除去するゼオライト吸着塔

装置フロー図

撹拌ブロア
Ⅱ期浸出水調整槽