アラックスエコファンクラブ


表彰式を行いました
◇開催:2020年11月15日(日)
◇会場:千葉市生涯学習センター
表彰式の様子








(写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。)
ごあいさつ
千葉テレビ放送株式会社
篠塚 泉 代表取締役社長

第15回夏休みエコ絵画コンクール表彰式にお越しいただいて大変ありがとうございます。受賞された皆さま、本日は誠におめでとうございます。

このコンクールは今年で15回を迎えました。これもひとえに保護者の皆さま方、児童の皆さんの努力、並びに千葉県環境財団のご協力、特別協賛のアラックス株式会社様、協賛社の皆さま方のご尽力のおかげでございます。

振り返りますと、第1回目の応募数は690点でございました。しかし本年はコロナが世界的に猛威を振るった中で応募作品の減少が予想されたにも関わらず、522の学校・絵画教室から13,518点という多くの作品が寄せられました。この13,518点というのは過去最高の応募数でございます。これもひとえに保護者の皆さまのご理解と指導にあたられた先生方のご尽力のおかげでございます。改めて感謝いたします。

いま、中東など様々なところで、世界規模の紛争や宗教戦争が起きています。アメリカでは大統領選挙の最中で国民が分断されるかもしれないというような事態になっています。いろいろなことが起きましても、私たちのふるさとはこの地球です。この地球が汚染されてしまうと、もっと人の心が病んでしまうと思います。環境問題を考えていくことは私たち人類にとって非常に大切なことです。今後も末永くこのコンクールを継続させたいと思っております。

このコンクール開催にご尽力を賜りました関係者の皆さまに心から感謝いたします。本日ご列席の皆さま方のご健康とご多幸をご祈念申し上げまして感謝と御礼の言葉に代えさせていただきます。本日はありがとうございました。
一般財団法人 千葉県環境財団
田谷 徹郎 理事長

本日は、第15回夏休みエコ絵画コンクール表彰式にお集まりいただき誠にありがとうございます。受賞者の皆さまお一人ひとりが熱心に取り組んだ結果かと思います。本当におめでとうございました。また、多くの作品をお寄せいただいた学校関係者や絵画教室の皆さま方のご協力をいただきましたことに、改めて厚く御礼を申し上げます。

このコンクールは「未来のごみ箱」というテーマで、ごみに着目しているコンクールです。
ごみ問題、私たちの身の回りで色々なことが起きています。7月からレジ袋が有料になりました。なぜでしょうか。資源を大切にするという取り組みの象徴であって、これからみんなで資源を大切にしていきましょうということです。ごみを減らす、あるいは他のものに作りかえるということはこれからますます大事なことになってきます。

そして環境問題といえば地球温暖化とか気候変動という言葉を聞いたことがあると思います。毎年、夏は暑いです。そして台風は大きくて非常に大きな被害を千葉県にもたらしました。台風はそんなのものかな、夏は暑いのが当たり前かな、と思っているかもしれませんが、こんど皆さんのお父さんお母さんや、おじいちゃんおばあちゃんに聞いてみてください。私たちが子どもの頃、夏は確かに暑かったですが、今ほど暑くはありませんでした。また台風は来るたびに大きな被害をもたらさなかったような気がします。それだけ地球環境は大きく変わってきているということです。

そうした世界全体の問題を何とかしなければいけない。いま人類が総力をあげてその取り組みを始めたところです。地球規模の問題なのだから一人が何かやっても変わらないというのではけっしてなく、一人ひとりの取り組みが、皆さんの将来の地球を守っていくことにつながっていきます。

皆さんが絵画を描いた時の気持ちを将来にわたって持ち続けて、地球環境を守る人として成長していってもらいたいと思います。本日は本当におめでとうございました。
アラックス株式会社代表
新井 隆太 代表取締役社長

このたびは受賞された皆さまおめでとうございます。また重ねましてご家族の皆さまおめでとうございます。本コンクールにご協力いただいております千葉県教育庁、また学校関係者、そのほか本コンクールを応援してくださるすべての方々に感謝申し上げたいと思います。

今日の表彰式はディスタンスを取っての開催になりました。本来でしたらもっと多くのご家族で、お子様たちの晴れの舞台を見たいという思いがございますでしょうが、何卒ご了承いただきたいと思います。

今お話にも出ましたように15回目になりました。これまでの15年の中には、東日本大震災もありましたし、昨年の大きな台風などいろいろなことがございました。そのたびにこのコンクールをどうしようか、どのように開催していこうかを思案したことを思い出します。

しかしどのようなことがあっても、皆様の熱い思いを考えまして、今回も開催を決断いたしました。実施させていただくにあたりましても、皆様のお心の支えがありまして今日を迎えることができたと思っております。本当に感謝いたします。

15年を振り返れば、小学生の時に「未来のごみ箱」を経験したのち、私の会社に入社を志望したというようなこともありました。現在も元気に働いています。そのようなこともあり、歴史を重ねていくこと、継続していくことの大切さを感じています。

このコンクールを通して、皆様が環境に一歩積極的に触れていったり、また社会に一歩触れあっていけるような機会、一人一人の個性を輝かせていただける機会をさらに生めることにお役に立てるよう、これからもいろいろなことがあるかと思いますが、しっかりと継続していくつもりですので、受賞した皆さまからも、周りの方に「未来のごみ箱」を描こうとお声がけいただき、永く続けられるコンクールに育てていただきたいと思います。
受賞よろこびのことば
千葉市立小谷小学校 4年
泉 志穏 さん

今日は千葉県知事賞という素晴らしい賞をいただきありがとうございました。とてもうれしいです。

この絵はきれいな空気に守られる自然豊かな世界になればいいなと思い描きました。今世界はコロナウィルスに苦しめられているので、気球がごみを吸い込み、空気中のコロナウィルスを退治して、地球をきれいにし一日も早くみんなが元の生活に戻れるようになってほしいと思います

この絵を見た人が少しでも希望を持ってくれたらうれしいです。今日はありがとうございました。
審査講評
千葉県教育庁 教育振興部 学習指導課 教育課程室
指導主事 都築 花代 様

夏休みエコ絵画コンクールは今回15回の実績を重ね、次代を担う千葉県の子供たちの環境教育や技術的上昇の向上に大きく貢献されてきました。これまでのコンクールの運営にご尽力いただきました関係者の皆さまに心から敬意を表します。

さて、入賞された児童のみなさん誠におめでとうございます。今年は新型コロナウィルス感染症が猛威を振るい、世界が暗いニュースに溢れる中、学校までが休校になってしまい、不安な毎日だったことと思います。そんな毎日で、作品なんか描く気になれないのではないか、と思いとても心配しておりました。

しかしそんな中にも関わらず、みなさんは夢や希望に溢れる素晴らしい作品を作り上げてくれました。審査員一同、心から救われる気持ちがいたしました。

みなさんの作品からは、自然や社会に向けて、世界の人々や病院の方々に向けて、動物や植物に向けて、たくさんの思いやりを感じることができました。

自分が楽しい、うれしいだけでなく、周りの人や、動物や自然にも幸せになってほしい、という思いに溢れていました。それがさまざまなアイデアとなって作品になったのだと思います。

このことは世の中のあらゆる科学技術が発展してきたときと同じです。みんなが少しでも幸せに暮らせたらいいなという思いがアイデアとなって技術の発展につながっていくのです。

これから環境問題は人類が生きていく中で大きな問題であることは皆さんもよく知っていると思います。

だからこそ、これからの未来を生きるみなさんの暖かな思いやりと、創造力溢れるアイデアが大きな力となるはずです。受賞者のみなさん今の心の美しさを忘れずにこれからもその素晴らしい創造力でさまざまなことに挑戦しつづけてください。

このような機会を作っていただきました本コンクールの関係者の皆さま、そして子供たちをご指導いただきました保護者の皆さま、ならびに学校の先生方に深く感謝申し上げます。
NPO法人環境技術支援ネットワーク
理事長 樋口 壯太郎 様

私は普段は大学の大学院で企業の方々と組んで廃棄物に関する研究を行っています。処理技術やリサイクルのような資源開発がそれにあたります。今日はそのような技術的な面に触れながらお話をいたします。

過去の作品を見てみますと、出てきた廃棄物をロボットや動物がきれいにしたり資源に再生したりするようなもの、ごみの投入に工夫をしたような、そのようなアイデアを作品にしたものが多かったと思います。今年はコロナウイルスの問題、それから大きな水害もありました。そのような題材を採り入れ社会を反映した作品がありました。

今年は西暦2020年です。2020年前の西暦元年の世界の人口は約3億人でした。現在はどのくらいと思いますか。78億人と言われています。西暦元年の3億人が2倍の6億人に達するのに1600年かかりました。2000年にその10倍の60億人になりました。そして2020年には78億人です。とてもたくさんの人が地球に住んでいます。つまりこれらの人たちが地球で生きていくために食料やエネルギーがたくさん必要で、ごみもたくさん出てくるということです。

高学年の方はエスディージーズという言葉を聞いたことがあると思います。持続可能な開発目標という意味です。世界の人が集まって、2030年までに達成する目標を17個作り、いろいろな試みを始めました。みなさんの描いた作品の中にそれらの試みと同じものがたくさんあります。例えば「世界中から貧困をなくそう」、「健康な生活を送れるようにしよう」などです。また「住み続けられる町を作ろう」という試みもあります。廃棄物が町に溢れてしまうと、住みやすい町とはいえませんから、皆さんが描いた絵ととても共通しています。

2030年までに世界中の町で実現するといいですね。皆さんの絵には実現に向けた方法がたくさん描かれていました。技術革新、新しい技術を使っていこうというアイデアです。海の生き物に優しくしていこうという絵も良いアイデアだと思います。陸の生き物、草花や動物に目を向けてくれた人もいました。

絵を描くことで頭に浮かんだアイデアを整理することができると思います。また物事を作り上げていく創造力も養われていくと思います。なにかしたいなあと思ったときにそれをノートに絵を描いていく習慣が近道だと思います。次から次へといろいろなイメージが浮かんでくることで、描きながらいろいろ工夫することができます。習慣にしていくことで新しいアイデアをどんどん作り上げていくことができると思いますし、大人になってもそれが活きてきます。できれば色をつけて人に見てもらいやすいようにするといいですね。

来年は男の子の優秀なアイデアをたくさん絵で見たいと思います。男子児童のみなさんに期待しています。
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